DX経営ビジョンおよびDX戦略

1. 経営ビジョン

デジタル技術の進展やデータ活用の高度化に伴い、生活者のヘルスケアおよびライフスタイルにおけるニーズは多様化しています。当社は、調剤薬局事業、ネイルサロン事業、および小売りEC事業の3つのコア事業においてデジタル技術を基盤とした業務変革を推進し、付加価値の高い顧客体験の提供と、持続可能な地域社会への貢献を両立させる「持続型DX経営」を目指します。

2. 各事業における具体的なDX戦略

(1) 薬局事業部門における医療DXの深化

厚生労働省が推進する医療DXインフラを全面的に活用し、業務効率化と質の高い医療サービスの提供を推進します。

  • オンライン資格確認による情報活用の徹底: 患者様の同意のもと、過去の特定健診情報や薬剤情報をオンラインで正確に取得、分析し、重複投薬の防止や、より安全で質の高い調剤、服薬指導に活用します。
  • マイナンバーカードの健康保険証利用(マイナ保険証)の促進: 店頭での適切な案内と利用環境の整備により、マイナ保険証の利用率向上を図り、受付業務の迅速化と医療情報の正確な連携を推進します。
  • 電子処方箋および電子カルテ情報共有サービスの運用: 既に整備を完了している電子処方箋の受付体制を活用し、医療機関とのリアルタイムな情報連携を行うことで、調剤ミスの防止および処方確認、監査業務の迅速化を徹底します。
  • 対人業務へのリソースシフト: これら医療DXの推進によって調剤および管理業務を徹底的に効率化し、医療従事者の業務負担を軽減するとともに、生み出された時間を患者様への手厚い服薬指導や在宅訪問対応などの「対人業務」へ集中させます。

(2) ネイルサロン事業部門におけるデータ駆動型経営

  • 顧客データの定量的分析: サロン管理システム(SALON BOARD等)から得られる稼働データや、高い顧客リピート率(91%)の推移を論理的に分析します。
  • 最適なリソース配置: 蓄積されたデータを基に、最適な人員配置や顧客属性に応じたマーケティング投資を行うことで、サービス品質の向上と、効率的な店舗経営モデルを確立します。

(3) 小売りEC事業部門における業務一気通貫のデータ連携

  • 地理的制約のないチャネル拡大: 通販販売等のECプラットフォームの活用を継続し、広範な顧客層へのアプローチと売上機会の最大化を図ります。
  • データ一元管理による出荷の効率化: 受注データ、在庫データ、および配送に関わるデータを相互に連携、一元管理します。これにより、限られた人的リソース(社員14名規模)であっても、ミスのない迅速な出荷体制と高い生産性を維持、強化します。

3. 成果を測る指標(KPI)

  • 薬局事業: マイナ保険証の利用率、および電子処方箋の応需割合の維持、向上
  • ネイルサロン事業: システムデータに基づく施術席稼働率、および顧客リピート率(基準値91%)の維持
  • 小売りEC事業: 受注から発送に要する業務処理時間の削減効果、および在庫差異発生率の低減

4. ITシステム環境の整備方針

当社は、各事業部門におけるDX戦略を安定的かつ効果的に実行するため、以下の通りITシステム環境の整備および投資方針を定めています。

  • 医療・店舗インフラのクラウド化とデータ連携: 薬局事業におけるレセプトコンピュータおよび電子薬歴システムの適切な運用、ならびにネイルサロン事業における店舗管理システムの活用により、顧客・業務データのクラウド一元管理を徹底します。
  • 多角化経営を支える財務・税務システムの統合: ネイルサロン事業およびEC事業における課税売上データと、薬局事業における医薬品仕入データを効率的に連携させ、高度な消費税管理スキームを正確に機能させるための、クラウド型会計システムを中心としたバックオフィス環境を整備・維持します。
  • IT資産の棚卸しと最適化: 社内で利用されているハードウェア、ソフトウェア等のIT資産を定期的に棚卸しし、業務効率を低下させるレガシーシステムの排除と、セキュリティ対策が施された最新環境へのリプレイス(更新)を継続的に実施します。

5. ガバナンスおよび推進体制

代表取締役(ITパスポート試験、情報セキュリティマネジメント試験 合格者)を中心とした責任体制のもと、全社に展開された「情報セキュリティ基本方針」に完全準拠し、顧客情報の保護を最優先とした安全なIT投資およびデジタル変革を確実に行います。